吸い付き桟について ~本物の家具に使われている伝統工法~ 

吸い付き桟について ~本物の家具に使われている伝統工法~ 
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吸い付き桟(蟻桟)について

今日は一枚板テーブル・座卓の裏側に取り付ける「吸い付き桟(反り止め)」について書きます。
*写真はとっこやさんの事務所の欅一枚板テーブルです。

無垢の木は、多かれ少なかれ必ず反りが出ます。
湿度の多い季節は部屋の湿気を吸収し、乾燥する時期は水分を放出します。
木は収縮と共に反る事が知られています。

通常一枚板天板を使った家具には反り止めが必須となります。
(天板が反るのをご承知で(載せるタイプの脚を使用され)生じた隙間を調整しながらご使用になる場合や、一枚板天板に絶対に手を加えたくない!という強いご希望がある場合は別ですが。。。)

とっこやさんでは「吸い付き桟(蟻桟)」という伝統工法を採用しています。

吸い付き桟(蟻桟)について1
吸い付き桟(蟻桟)について2

これは一枚板天板の裏に溝を彫り、溝に合わせた形状の木棒(吸付き桟)を差し込む方法です。

板は巾方向に伸び縮みをする特性があるので、蟻桟には接着剤等はつけません。
また、板が自由に動けるように溝は少し長めに彫り「余裕」を持たせてあります。

「吸い付き桟」は家具職人が1つ1つ手作業で入れるため大変手間がかかります。
プロが手間をかけて丁寧に作った家具とコスト重視で反り止めにビスや金具を使用して簡易に大量生産した家具。
この差が数年で不具合が出てきて買い換える家具なのか、子孫に受け継ぐことの出来る一生モノの家具かの大きな違いになります。

本物の一枚板家具にご興味のある方はとっこやさんの納品事例をご覧になってみてください。

テーブル・座卓オーダーメイド(納品事例): https://www.tokkoya-kagu.com/?page_id=14

人によりお考えは様々だと思いますが。。。
やはり一人でも多くの方に本物の一枚板家具を使っていただきたいと思っています。
良い家具と生活していると心も豊かになるような気がします。

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