「木屎(こくそ)」について ~先人の知恵から生まれた素晴らしい補修材~

楢一枚板(こくそ)6 とっこやさん作業風景
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楢一枚板(こくそ)6

楢(なら)です。
厚み85mm、最大幅1020mm、長さ1900mm。
とても厚みのある価値ある1枚です。

3年以上前に製材してから、かなりの手間をかけましたが、先日ようやく日の目を見るようになりました(*^^*)

楢一枚板(こくそ)2

中央部に割れの入ったこの板。
今回は割れの補修に自作の「こくそ」を用いました。

「こくそ」は漢字で「木屎」と書きます。
「こくそ」は古来より素材にある傷やヒビ割れ等を補修するために、用いられた技法で、
粒の細かい木の粉とご飯(炊いた米)をよくすり潰し、練り合わせて作ります。

今回、木粉は同じ板から取った粉を使いました。
同色なので割れが目立たず、一層仕上がりが良くなります。

楢一枚板(こくそ)3

チギリを入れた後、「こくそ」を割れの中に念入りに押し入れます。
「こくそ」は乾燥に伴う収縮を考慮して,素材の表面よりも高くなるように盛り上げます。
割れの深いところには割れの形に合わせて作った楢の木片を入れています。

楢一枚板(こくそ)4

乾燥したら、盛り上がっている部分にかんなをかけ平らに削ります。
ご飯には水分が多く含まれているため意外と縮みます。
凹んでしまったところにはもう一度こくそを盛ります。

楢一枚板(こくそ)5

目についていた気になる割れも気にならなくなったばかりか、一枚板のアクセントの一部になったかのよう(^^)

楢一枚板(こくそ)1

オイル塗装することにより表面が良い色になり木目もとても浮き出てきました。
一生モノの価値あるテーブルになることでしょう!

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