福島原発の事故評価「レベル7」へ引き上げ

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原子力安全・保安院が福島原発の今回の事故がチェルノブイリの事故と同レベルの大事故と評価しました。
「福島第一原発でこれまでに放出された放射性物質の量が、レベル7の基準に至ったため」ということのようです。

TV報道や政府の記者会見では今回の事故の大きさや放射性物質の放出がどの程度のものなのかつかみづらかったのですが(故意に掴みづらくしている感もありましたね)、この数値が今回の事故がどの程度の重大事故なのか一番客観的に分かる指標です。

私もそうでしたが、ネットやTV報道で地震発生直後から「チェルノブイリと比べ物にならない程度のもの」と聞かされていたため今回の「レベル7」の評価に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
「チェルノブイリよりもはるかに規模の小さい事故だから心配ない」ということを言う方もいらっしゃいましたが、福島原発の事故はまだ終息していないどころかまだまだ危険な状態であることを忘れていませんか?

最近は話題に出ることも大分少なくなったと思いますが、地震発生からしばらくTwitterやFacebook等のSNS上では事故のことや原発の恐ろしさなどのマイナスの情報を投稿するとそれがたとえ正確な情報であっても「不安を煽るな」などどバッシングする人が出るなど暗黙の、民間の「情報統制」が行われていました。
事故もとても恐ろしいものですが、私はこの風潮をさらに恐ろしく感じました。

復興に向けて明るい、力の出る情報を流すのは非常に良いことですが、「臭い物に蓋」をして現実逃避するのはいかがなものかと思います。

私はこの恐ろしい事故から決して目をそらさずに客観的事実を直視し、その上で被災地の復興や二度とこのような悲惨な事故が起きないようにするにはどうしたら良いのか「今から」真剣に議論する必要があると思います。

「喉元過ぎれば~」ということだけにはならないようにしっかりと!

今朝も千葉県東方沖と長野県北部で震度5弱の強い揺れがありました。
1日でも早く地震が沈静化し、原発の事故処理が完了することを願っています。