オイル塗装とウレタン塗装の違いについて~一枚板テーブルの塗装法~

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「オイル塗装とウレタン塗装の違いは?」

お客様から最も良く尋ねられる質問の1つです。
今日はオイル塗装とウレタン塗装の違いについて書いてみようと思います。

$銘木一枚板工房信州・黒姫のとっこやさんのブログ

オイル塗装は塗料を木材の表面から内部に浸透させて表面を保護する塗装法です。

オイル塗装のメリットは表面に皮膜を作らないので木の呼吸を妨げず、木の本来の手触りや香り、風合いなど、質感を最も良く活かすことの出来るということです。

また、オイル塗装を施すと木の表面が濡れたような色になり、材の特徴が美しく、鮮やかに強調されます。
そして、傷の補修や再塗装が容易であるということ。
通常の使用では大規模なメンテナンスも不要です。
*オイル塗装の家具のメンテナンスについては後述します。

オイル塗装のデメリットは天板に汚れがつきやすいということです。
オイル塗装では冷たいコップ等を長時間置いた時に出来る輪染みやお子様の食べこぼし等により天板が汚れやすくなります。

ウレタン塗装とは化学塗料によってテーブルの表面に皮膜を作り、水分や汚れから保護する塗装法です。
メリットは天板に汚れが付着しづらくなり、また表面の強度が上がり傷が出来づらくなるということです。

ウレタン塗装の最大のデメリットは強固な皮膜を作ってしまうため木材の手触りや香りが楽しめなくなることです。

また、使用しているうちに表面の塗装が割れたり剥がれたりして劣化してきますので数年~10年に1度再塗装の必要性が出てくるということです。

再塗装は表面の劣化した皮膜を全て綺麗に剥がしてから行うため大変な手間がかかります。
そして、一般の方がウレタンを綺麗に塗装することは困難ですので専門業者に再塗装を依頼するのが最良の選択となります。

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tokkoya-kaguでは一枚板テーブル・オリジナルチェア等の製品の塗装には自然系塗料オスモカラーウッドワックス(ノーマルクリア)を採用しています。

ワックス分の比率が高く、撥水性・保護力に優れた素材の質感を最大限に引き出すことの出来る透明の塗料です(ご希望があればウレタン塗装での仕上げも可能です)。

天然素材のテーブルは、長年使用していると経年変化が起き、表面が徐々にお寺の柱や床板のような「使い込まれた良い色」に変わって来るのです。

表面の汚れや傷、シミは始めのうちは気になるかもしれませんが、使い込むうちにそれが味となってきます。

テーブルには家族団欒の歴史を刻むアルバムのような役割があるのではないでしょうか(^O^)